夢一夜 (Oops!)

小学生のとき、こんな夢をみたことがある。

 僕はエレベーターに乗っている。当時住んでいたマンションの6階の部屋から2階へ降りようとしている。(2階にはエントランスがあった。)「2」と書いてあるボタンを押そうと思い、操作盤に目をやると、「2」とあるべき場所が空白で、真っ白である。それだけでなく、ほかの階のボタンも、「3」とか「4」とか、全部、すべて空白になっていて、真っ白である。僕はなにか間違ったエレベーターに乗ってしまったと思い、出ようと思うが、ちょうどそのときエレベーターのドアが閉じた。

 少しのあいだ困っていると、エレベーターが下へ動き出す。エレベーターの降りるスピードがいつもより早い気がしたので、僕は恐怖を感じている。なんとか外に出たいと思い、操作盤に再び目をやると、やはり真っ白なボタンがいっぱい並んでいるなか、「閉」のボタンだけがいつもの通りの場所にあった。が、「開」の場所はやはり真っ白だった。

 僕は一心不乱に「閉」のボタンを連打している。その間もエレベーターはどんどん降って、2階を通り越しても止まらないーそのマンションには構造上1階がなく、1階の場所はなんだかよくわからない機械室があったと記憶している。理論上、その機械室をはるかに通り越しているはずなのに、エレベーターはどんどん降っていくー現在の階を示す電飾は、2、にぶつかっていた。

 唐突にエレベーターが止まって、ドアが開いた。ドアが開くと、外は真っ暗だった。僕はとにかくエレベーターから脱出したかったので、暗闇の中をとにかく歩いた。とにかく歩き続けると、遠くに小さな光を見つけた。心の中に発生した小さな安堵に気づかないように、とにかく光に向かって歩き続けた。光の外に出ると、そこはうちの駐車場の正面にあったスーバーマーケットの倉庫だった。結局ここにつながっているのか、と不思議に思い、目が覚めた。

 

P.S. ぼくは自分の夢の内容を、飲み会とかで、恥を忍んで他人に話すのが大好きなので(はた迷惑なやつです)、何人かの友人には話したことがある気がします。これは僕の人生でいちばん怖かった夢なので、近年著しい記憶の劣化に抗って、これを文章化することで記憶を confirm しておくのがここ数年の個人的な懸案事項だったのですが、最近唐突に、「書ける」気がしたり、あろうことかそれを他人様に公開しても許されるんじゃなかろうかというような甘えも生じたりして(年齢、あるいは日本を離れているからかも)、恥を忍んで公開しちまったという、ことです。Oops! 

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2024年11月: Discussion Paper を発行しました: Agricultural Trade and Industrial Development (with Angus C. Chu, Pietro Peretto, and Rongxin Xu),  MPRA Paper No. 122630.  

2024年6月: Political Fragmentation versus a Unified Empire in a Malthusian Economy (with Angus C. Chu and Pietro Peretto) が, Journal of Economic Behavior and Organization に公刊されました. 

2024年4月: Love of Novelty: A Source of Innovation-Based Growth... or Underdevelopment Traps? (with Tat-kei Lai and Kenji Sato) が Macroeconomic Dynamics に公刊されました. 

2023年9月28日: ChuoOnline にて「市場の質理論から生成AIを考えてみる」を執筆しました。

2023年5月: 日経ビジネスの「グローバル・インテリジェンス」に矢野誠氏 (京都大学経済研究所特任教授) との共著記事「産業革命サイクル生む「市場の質」 好循環生み出す政策を」が掲載されました. 

2023年1月: Two-Dimensional Constrained Chaos and Industrial Revolution Cycles (with Makoto Yano), Proceedings of the National Academy of Sciences 120 (5), e2117497120 が公刊されました. 

 

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