市場高質化による自己増殖型変化への対応の文理融合研究

活動期間: 2020年7月20日~2022年6月30日 (予定)

現代の日本経済が直面している大きな問題は「垣根」という言葉で表現できる。人文科学と自然科学の間、法学と経済学の間、理論と実証の間など、社会のさまざまな部分を隔てる垣根を取り払わずに、力強く健全な発展と成長は考えられない。 COVID-19の発生とIT-AIセクターの急速な技術進歩に直面して、必然的に社会は劇的な変化をとげると考えられる。このような状況において、社会的活動と科学的活動が高質な市場によってつながる新しいソシオ・エコシステムを開発するこが急務である。このプロジェクトは、そのようなエコシステムの青写真を描くことを目的とする。

 

市場の質理論の中核には、「高質な市場が健全な開発と成長の前提条件である」、「優れた市場インフラは、高質な市場の前提条件である」という2つの命題がある。市場インフラは、経済的要素だけでなく法律や制度、さらには科学技術や文化的慣習など、市場における人々の活動を取り巻く幅広い要素を包含する概念である。この研究プロジェクトでは、急速に進化するAIとCOVID-19の感染拡大を指数関数的な自己増殖型変化としてとらえ、市場の質理論の観点から、現代社会が抱えるさまざまな問題を研究し、ソシオ・エコシステムの青写真を提示する。

 

 

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Featured Topics

2024年11月: Discussion Paper を発行しました: Agricultural Trade and Industrial Development (with Angus C. Chu, Pietro Peretto, and Rongxin Xu),  MPRA Paper No. 122630.  

2024年6月: Political Fragmentation versus a Unified Empire in a Malthusian Economy (with Angus C. Chu and Pietro Peretto) が, Journal of Economic Behavior and Organization に公刊されました. 

2024年4月: Love of Novelty: A Source of Innovation-Based Growth... or Underdevelopment Traps? (with Tat-kei Lai and Kenji Sato) が Macroeconomic Dynamics に公刊されました. 

2023年9月28日: ChuoOnline にて「市場の質理論から生成AIを考えてみる」を執筆しました。

2023年5月: 日経ビジネスの「グローバル・インテリジェンス」に矢野誠氏 (京都大学経済研究所特任教授) との共著記事「産業革命サイクル生む「市場の質」 好循環生み出す政策を」が掲載されました. 

2023年1月: Two-Dimensional Constrained Chaos and Industrial Revolution Cycles (with Makoto Yano), Proceedings of the National Academy of Sciences 120 (5), e2117497120 が公刊されました. 

 

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